2025.10.10 園だより9月号 (9月30日発刊)
【 秋の日はつるべ落とし】
今年の夏は、本当に秋がくるのかと思ったくらい、連日猛暑が続きました。地域によっては40℃超えの所もあり、気象庁は40℃を超える日の呼び名を新たに定める検討をするとのニュースも耳にします。でも、気象庁が発表する気温は風通しのよい日陰の温度なので、直射日光があたる所はもっと高かったです。ちなみに横浜地方気象台は、中区山手町の高台にある「港の見える丘公園」の近くにあるので風通しは良さそうです。
9月になってからも環境省の暑さ指数が「厳重警戒」や「危険」を示す、残暑厳しい日が数多くありました。そんな夏も、地球の公転による太陽の傾きには逆らえなかったようです。そろそろ夕方かなって思ってから陽が沈むまでの時間が一気に短くなりました。
昔の人は、この自然現象を「秋の日はつるべ落とし」という言葉に残してくれました。「つるべ」とは「釣瓶」と書き、ポンプ式の井戸が普及するまでは、井戸の水を汲み上げるために使う道具です。汲み上げる時は力を込めて引き揚げますが、井戸に落とすときは、それこそするするとあっという間に落ちていきます。昔の人は、秋の夕日が沈む速さを、このつるべが井戸に落ちていく速さになぞらえて表現したのでしょう。ちなみに、なぜ秋の夕日だけが沈むのが早いのかは、今は科学的に説明がつき、国立天文台や各種天気予報サイトに説明が出ています。実際に時間を測り、インターネット上の情報と突き合わせることで小学校の自由研究の課題にもなりそうですね。先人の感性や知恵はすごいなぁと思うのは、自然現象と日常生活を密に結びつけるところです。今は、断熱材、断熱ガラスをはじめ、エアコンなど自然と日常生活を遮断する知恵と技術が優先されます。それだけ地球温暖化などの影響が大きいとも言えます。
でも、子ども達は、やはり自然の中で生き生きしているようです。24時間365日自然と断絶された日常では子どもたちは生き生きとはしないと思います。
秋は、自然の豊かさをたくさん浴びて、様々な体験ができる季節かもしれません。今年の秋は短いという予報もありますので、なおさら秋という自然を浴びながら、感性を十分に伸ばしてほしいと願います。運動会、さつまいも掘り、英語あそび、体育あそび、保育参加、保育発表会など、2学期は行事が目白押しですが、ぜひ季節の移り変わりを感じながら、園でのお子様の成長をご覧いただければ幸いです。