2025.5.30 園だより5月号 (5月30日発刊)

「 水無月」

  6月のことを昔の人は「水無月(みなづき)」と言っていました。水が無い月と書きますが、「水の月」という意味で、田んぼに水を引く月ということからきているという説があります。あるいは、夏の暑さで水が枯れることから水がない月ということからきている、など諸説あるようです。いずれにしても、自然と向き合い自然に
寄り添いながら暮らしていた、昔の人の思いを感じます。新緑の5月が終わり、深緑の6月を迎え、6月2日は「横浜開港記念日」です。5月31日(土)から6月2日(月)までの3日間、臨港パークやみなとみらい
21地区、新港地区をはじめ周辺地区では、様々なイベントが行われます。
「横浜開港記念日」は、1859年6月2日(旧暦)に横浜港が5か国の外国に向けて開港した記念日です。開港
当時の横浜村は人口が約500人くらいと言われています。それが、今では377万人の人口を抱える日本最大の
基礎自治体に発展しました。横浜市立学校はお休みになります。

  さて、ここ数日は少し肌寒い日が続いていますが、5月ですでに「夏日(なつび)」を記録するなど、暑い日
もありました。実際、5月20日には今年はじめて、横浜地方の暑さ指数が「警戒」レベルになり、園でもこまめに水分補給をとるなどの対策をとりました。天気予報によると、今年は梅雨入りも早く、昨年のような「猛暑」に
なるとか。すでにその兆しがみえてきているのかなと思います。湿度が高い場合などは、気温が26℃くらいでも
熱中症になると言われています。子どもたちが暑さに慣れていないこの時期は、熱中症にも気をつけて保育教育
活動をしていきたいと思います。一方、子どもたちが暑さに慣れることも熱中症予防には必要です。この暑さに
慣れることを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といいます。実際に気温が上がる前に、日常生活の中で、運動や入浴をすることで、汗をかき、からだを暑さに慣れさせておくとよいと思います。暑熱順化には個人差があり、
数日から2週間程度かかると言われていますので、ご家庭でも余裕をもった備えをお願いします。園では昨年
同様、環境省から発表される「熱中症警戒アラート」や「暑さ指数(WBGT)」の情報をもとに園での
活動場所や内容を検討していきたいと思います。