2025.2.28 園だより2月号(2月27日発刊)
「雨水(うすい 」
2月18日は、二十四節気の「雨水(うすい)」でした。「雨水」とは、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃です。山に積もった雪もゆっくりととけ出し、田畑を潤し始めます。昔から「雨水」は農耕を始める時期の目安とされていました。つい先日は今季最強といわれる大寒波が日本列島にやってきて、まだ雪深い地域も多くありますが、厳しい寒さがやわらぎ始めているようです。この頃に、春が近づいてきたことを表す言葉に「三寒四温(さんかんしおん)」という言葉があります。もともとこの言葉は、冬に3日間くらい寒い日が続き、次の4日間くらい暖かく、これが繰り返される中国北部や朝鮮半島などに顕著に表れる気象の変化のことでした。日本では早春になると、低気圧と高気圧が交互にやってきて、寒くなった後、今度は暖かくなるなど周期的に気温の変化を繰り返すようになります。このため、日本では「三寒四温」を本来使われる冬の真っ最中ではなく、寒暖の変化がはっきりと表れる2月の終わり頃から3月の初めの春先に使うようになりました。明日の「元気で歩こう会」は春の陽気の中で実施できそうです。でも、来週には「寒の戻り」があるようで、まさしく三寒四温です。
子どもたちは、こうした季節の変化の中で、元気いっぱいに過ごしています。年長組は、昨日から体育館で「卒園式」の練習が始まりました。とても立派にできました。年中組は、「協働」する姿が見られるようになりました。年少組は、一人ひとりが自分でできることがとても多くなりました。一年前の春から、夏、秋、冬とめぐり、季節の移り変わりとともに、子どもたちは確実に成長しています。年少から3年間過ごしてきた年長さんは、春夏秋冬、三度(みたび)巡りて学び舎(園舎)を巣立とうとしています。今年も、別れと出会いの春が近づいてきました。