2024.08.30 園だより8月号 ① (8月30日発行)

 「見える化

    「記録的な猛暑」。去年に続き今年も同じ言葉を聞きました。つまり毎年記録が塗り替えられているということになります。確かに今年の夏は暑かった・・・。私は、とある日の昼過ぎに自宅周りの
雑草取りをしていた時の事です。あまりに暑いので、陽が当たるところがどのくらい暑いのか、
デジタル寒暖計を日なたに置いてみました。何と48℃! もちろん照り返しもあったと思いますが、
それでもこの数字にはびっくりです。天気予報で発表される気温は、いわゆる風通しの良い日陰の
気温なので、もちろん日なたはそれよりは暑いとは思っていましたが、まさか48℃とは・・・。
(ちなみに、学校の芝生などの上には「百葉箱」という寒暖計が入った木製の箱がありましたね。)体感ではせいぜい 42~43℃くらいかなと思っていたので、気温の「見える化」は衝撃的でした。
もちろんすぐに雑草取りをやめたのは言うまでもありません。 

    園では、夏休み中も環境省熱中症予防情報サイトで「暑さ指数」の実況と予測値を日々確認し、
保育活動の参考にしてきました。そして、子どもが見てもわかるように、「危険」レベルは「赤」、「厳重警戒」レベルはオレンジ色の札を園庭に掲げ、暑さ指数を「見える化」ています。はじめは「赤」札が出ると「えっー!外で遊べないのぉ」と不満をあらわにしていた子どもたちも、そのうち「園長先生、今日は何色? 赤? オレンジ?」と興味を持って札が出るのを待つようになりました。
もちろん、そこには「見える化」だけでなく、札の意味についての先生たちの丁寧な説明と声かけ、指導があることは言うまでもありません。 

    そんな子どもたちですが、プールでの水あそびはとても楽しみにしているようです。しかし、
プールでも脱水症状から熱中症になる事例もあることから、プールサイドに水筒を持ち込み、
水あそびの途中で水分補給をしています。また、プールの上のネットを閉め日陰状態をつくった
上で、ネットに水をかけ、そこからしたたり落ちるしずくでミスト状態をつくっています。
その結果、プールサイドの気温が2度も下がります。こうした取組をしながら水あそびを楽しんで
います。 

    さて、そんな夏の暑さももうしばらく続きそうですが、それでも朝の太陽の高さが少し低くなり
影が長くなってきました。昼間の時間も短くなってきました。また、いつの間にか秋の虫の声も
聞こえるようになりました。確実に秋は近づいてきているようです。