2024.07.08 園だより6月号② (6月28日発行)

 「願い」

五節句の一つに7月7日の「七夕(しちせき)の節句(星まつり)」があります。古くから日本の
行事で、女性が着物を織って棚にそなえ、神さまを迎えて秋の豊作を祈ったりしたことなどが始まりとも言われています。選ばれた女性は「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれ、機屋(はたや)に
こもって神さまのために心をこめて着物を織ります。そのときに使われたのが「棚機(たなばた)」という織り機です。仏教が日本に伝わると、この行事はお盆を迎える準備として旧暦の7月7日の
夜に行われるようになりました。現在七夕という二文字で「たなばた」と当て字で読んでいるのも
ここから来ています。江戸時代に七夕は庶民の間にも広まり、全国的に行われるようになりました。人々は野菜や果物をそなえて、詩歌や習いごとの上達を願いました。そして、五色の短冊に色々な
願い事を書いて笹に結び、星に祈るお祭りへと変わっていったようです。幼稚園でも、7月の七夕に向けて、各クラスで短冊づくりをやっています。さて、子どもたちはどんな「願い」をお星さまに
届けるのでしょうか。